協和会ニュース

協和会ニュース60号 2019.1.20

年頭にあたって

  • うららかに澄みきった青空のもと平成最後の年を迎えました。
    きょうわは、設立後18年目を迎えます。5年前に管理者を引き継ぎ、すぐに「看護師の人材確保に着手しました」なかなか、人が集まらない中で・・訪問サービスが提供できないことは避けなければならないと、業務内容を見直し取り組んだことで、看護師11名、理学療法士6名・ケアマネジャー5名など活躍できるスタッフがそろいました。往診の先生・大学病院の連携室・地域包括支援センター・居宅支援事業所などのご協力を頂き、今春からは、目標としてきた機能強化型訪問看護ステーションとしてスタートすることができました。
    故木下安子先生から「あなたも次に管理者になりましょう」と声をかけていただいたことを今、振り返り、協和会の事業が継続できるようにと「働きやすい環境の確保」「看護師ひとりひとりの個性を活かす」「チームの中で学びあい笑顔で仕事ができるステーション」「人を教えることで学ぶ力が養う」など自分なりの目標をあげ実践をおこなっています。先生が大切にされていた『訪問看護は実践の場であるとともに、共に学びの場であるように』という思いをこれからも継続していきたいと思います。

    昨年上映された映画「日日是好日」の中で故樹木希林さんが演じたお茶の先生の言葉がとても印象的でした。「お茶は、はじめ形を作るのよ、自分の手を信じるのよ、後から五感を使って心が入るものなのよ」…看護師という職業と通じるものがあると心にしみました。看護師も医療知識・技術は学んでいますが、関わりながら五感を使ってご利用者様の不安、苦痛など悩んでいることに対して、そっと傍らで支援ができる看護師を育てて行く所存です。

    今年度も医師をはじめ、他職腫と連携しその人らしく在宅生活を過ごせるように、個々の看護師のマネジメント力を高めていけたらと願っています。

    2020年4月に新しい次の世代に引き継げるように取り組んでいく所存です。
    今年も、どうぞよろしくお願い致します。

千駄木の風

  • 縁起のいい初夢「一富士二鷹三茄子…」は「駒込富士神社」に由来するという説があり、神社周辺に鷹庄屋敷(現在の駒込病院)があり、駒込茄子が名産であったため「駒込は一富士二鷹三茄子」といわれたそうです。初夢ではありませんが、今年の仕事始めの通勤電車から真っ白な富士山が見えました。お正月の澄み切った青空にくっきりそびえ立つ富士山はとても美しく感動的でした。ここ文京区でも富士山を拝める場所がたくさんあります。美しい日本一の富士山を眺めご利益にあずかりたいですね。

「 介護生活 」始めました

  • 体力や知力が低下しつつも、時々訪ねてサポートするだけで一人暮らしを続けてこられた母が、昨年夏頃に入院し、尿カテーテルを留置した状態で退院することになりました。管がついたことで動きづらく「これは取れないの?死んじゃいたい」と落ち込んでいたので、看護師にお願いして、服に隠れる小さな尿の袋に替えていただきました。管が外から見えなくなったことで「死にたい」と言わなくなり、娘の私が同居して生活を支えることを伝えると、母にようやく笑顔が戻りました。(管がついているというボディイメージが思った以上にストレスに繋がることを再認識させられました。)
    自宅での生活について、退院支援看護師やケアマネジャーと相談し、福祉用具で環境整備し、デイサービスや訪問看護、訪問介護、ショートスティを利用することで、私も仕事を続けられ、月1回は自宅に帰ることができています。
    同居して共に寝起きしてみると、家のあちこちに子供たちに心配かけまいと頑張っていた母の生活の様子が感じられ胸がつまったりしました。最近のことは見事に忘れてしまう母ですが、昔の記憶は鮮明で、私の幼少期の話を何度も聞かされ、今は自分の記憶にはない頃をいろいろ想像する楽しみを母からもらっています。

第56回 地域交流セミナー 高次脳機能障害とリハビリテーション

  • 講師 理学療法士 松田雅弘

    平成30年10月25日(木) 当ステーションの理学療法士である松田雅弘が「高次脳機能障害とリハビリテーション」に,ついての講義をいたしました。

    高次脳機能障害とは脳卒中、外傷性脳損傷、低酸素脳症などの怪我や病気によって、脳に障害を負ったことから起きてくる様々な症状です。字を書いたり話したりできなくなる失語症、お茶の入れ方や洋服の着方、トイレの動作が分からなくなる失認や失行、新しい事を覚えられなかったり、物の置き場を忘れたりする記憶障害、ぼんやりして間違えたり、二つの事を同時に行うと混乱する注意障害、その他にも情緒や感情コントロールの障害なども起こります。

    介護者にとっては困る事も多い障害ですが、利用者様がリラックスできる環境を整え、マニュアルや手順を書いた張り紙を見せながら行なうことによって「できた!」という記憶を積み重ねていくことがケアする上で大切です。マニュアルや張り紙はわかりやすい言葉で、時には絵で表すと理解しやすいようです。このような対応や支援の仕方を教えて頂きましたが、利用者様がその人らしく暮らしていけるよう、セミナーに参加してくださった多職種と連携しながら、学んだことを活かして行きたいと思いました。

訪問看護師として働いて

  • 私が訪問看護の仕事に就いてみようと思ったのは、母が病気になったのがきっかけでした。それまでは長い間病院で病棟勤務をしていました。病棟では業務が優先され、リスク回避や安全確保のため患者さんに寄り添うことが後回しになってしまうこともありました。しかし、在宅では本人や家族の意向を大切にし、その人らしい生活を支えることができると感動を覚えました。訪問看護では、すぐ先生や同僚に相談ができるわけではないので、一人でしっかり判断できる力を養うことが必要と感じ、以前にも増して勉強するようになったと思います。

    「母の役に立つといいな、でも私にできるかな?」と思いながら始めた訪問看護も3年目になりました。母は亡くなってしまいましたが、父や家族に支えられ、私も介護休暇を取って、母に寄り添い1週間だけでしたが在宅で過ごして看取る事が出来ました。訪問看護をしていなかったらその時間は持てなかったと思います。『あなただったらできるわよ』と言って訪問看護に導いてくれた母に、今はとても感謝しています。母の言葉を胸にこれからも頑張っていきたいと思います。

  • 協和会の動き
    平成31年3月7日(木) 地域交流セミナー開催予定
    「神経難病」在宅における神経難病の症例紹介
    赤羽在宅クリニック 院長 小畑 正孝先生
    平成31年5月16日(木) 地域交流セミナー開催予定
    「在宅における医療安全について」
    上尾中央総合病院 患者安全管理者 渡邉 幸子先生
  • 編集後記

    平成最後の年が開け、2月24日には国立劇場で「天皇陛下在位三十年記念式典」が行なわれます。天皇陛下が沖縄訪問で経た思いをお詠みになった御歌に皇后陛下が曲を添えられた「歌声の響」が披露されるそうです。そして5月からは新しい元号がスタートします。皆様にとって平和で穏やかな一年になりますようお祈りいたします。

  • 入会のご案内

    協和会は、看護職・介護職の研修をとおして 資質を高め、地域の人々の健康の保持増進を図る団体です。

  • 正会員

    年会費:10,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける保健師・助産師・看護師・准看護師・ 介護福祉士ホームヘルパー

    賛助会員

    年会費:3,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける個人又は団体

    お問い合わせ先

    一般社団法人東京在宅看護協和会
    訪問看護ステーション・居宅支援事業所 きょうわ

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