協和会ニュース

協和会ニュース64号 2020.1.20

立位歩行の光と影


  • 人間の大腸は口に近い方から上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸と名付けられています。口から入った食べ物の栄養成分は小腸で吸収され、大腸はその「カス」(これを食物残渣といいます)から水分を吸収し、便として排出する役割を果たしています。そして腹の中では、右側に下から上へ向かう上行結腸、上部に右から左への横行結腸、左側に上から下への下行結腸が存在しています。

    地上には重力があるので、上から下へ物を通す方が合理的ですが、なぜ大腸はいったん上行結腸で食物残渣をわざわざ下から上の方向へ移動させているのでしょうか。

    これは本来、哺乳類が四つん這いであることに由来しています。大腸の中でだんだん硬い便が形作られていくので、なるべく直線に近い方が食物残渣の移送が容易です。ですから腹の中の外周を大きく回っているのです。そのうえ四つん這いであれば、重力の影響は受けずに食物残渣を移送できるので合理的です。ところが人類は立ち上がることで広い視界を得るという有利な条件を身につけました。その代償として腸内の食物残渣の移送にいくぶん不合理な条件を甘受せざるを得なかったのです。

    同じことを背骨(医学的にはその全体を脊柱、一つ一つの骨を脊椎といいます)で考えてみましょう。本来の四つん這いなら重量をすべて背骨で受けなくてもよいのですが、立位を得た代償に背骨に大きな重量がかかるようになり、そのために年齢とともに骨がもろくなってくると脊椎圧迫骨折を起こすようになってしまいました。

    人類が立位歩行を行うことで得た利点は大きく、体の大きさ、運動能力が他の生物より劣っていてもまるで地球の支配者のようにふるまっています。しかしそれに伴う欠点もあるわけですから、せめて夜休むときには体を重力から解放してあげましょう。足のむくみだって、やはり重力によって引き起こされているのです。

    代表理事 木下潤一朗

千駄木の風

  • 季節を分けるという意味の節分は年4回あり、立春、立夏、立秋、立冬の前日が節分でしたが、現在は立春の前日の節分だけが行事として残っています。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられ、鬼の嫌がる鰯を棘のある柊の小枝にさして玄関に飾り、豆をまいて追い払います。2020年の節分は2月3日(月)です。春はもうすぐ…

新人看護師の育成

  • 訪問看護ステーションが開設し、19年目を迎えます。

    これも皆様地域の方々の支えをいただいているからと日々感謝しております。
    年々、新しい看護師を迎え、訪問看護ステーションとして安定した運営ができるようになりました。今年度、協和会も新人看護師を迎え、一年を目標にして研修を行なっております。ステーション内部研修に加え、文京区の中にある教育ステーションの機能がある場所での基本研修、往診専門医との同行研修、緩和ケア病棟の見学実習、病院での実技研修など、訪問看護師として必要な知識や技術、連携を学べるよう、地域の各機関などのご協力をいただき、充実できるようになりました。

    在宅という多くの方々の生活の場では、専門職としての技術のみでなく、生活を見る視点が重要になります。個々の看護師がこれまで学んできた内容や経験してきた内容、資質もさまざまなため、個人に合った教育が求められております。

    それぞれの看護師の持つ個性をうまく引き出し、効果的な実践能力を伸ばしていくことが必要です。訪問看護の同行訪問を通し、チームがお互いの持つ資質を見極め、良いところを伸ばし、修正を要するところは上手に変容させるよう努力をしています。
    協和会が目標とし大切にしている3つのH「温かい心(HEART)・優れた技術(HAND)・的確な判断(HEAD」に一歩一歩近づけられるようにサポートを行っております。

    近日中に、訪問看護サービスに対するアンケートをお届けいたします。日頃関わっている看護師には話せないこともあるかと思いますが、率直なご意見をお聞かせいただき、今後のサービスに生かしていきたいと存じます。皆様のご協力をお願いいたします。

    併設の居宅支援事業所きょうわでも合わせてアンケートをお願いいたします。
    アンケートの結果については、次回協和会ニュースでお知らせいたします。

利用者さんのアートギャラリー

第60回地域交流セミナー
「在宅医療の事例検討~グループディスカッション~」

  • 令和元年11月21日(木)日本橋かきがら町クリニック在宅診療部長 前田誠造先生より「在宅医療の事例検討~グループディスカッション~」の講義がありました。

    家族につらいことがあり、ご利用者様の病気が癌末期の状態で往診の介入に悩まれたケースの事例でした。在宅医療の場合は、ご利用者様とまず医師との信頼関係の構築が大切ですが、そこまでに至る過程での診療の難しさを感じたようです。

    先生の発表後、各グループに分かれディスカッションしました。各グループの発表では生活状況等から、関わっている多職種で情報共有し意見交換してもよかったのではないか、日常生活の中で移動が困難なケースは理学療法士等の専門的な立場から評価してもらい外に行く方法など本人の望みを再検討するきっかけがあったのではないか等、ケアマネジャーや理学療法士、介護福祉士、看護師等それぞれの立場から専門的な視点で意見交換がありました。

    今回のセミナーは改めてチームケア、多職種連携の大切さを実感でき、多職種の方と交流の場になったと感想をいただきました。

保健師さんからのアドバイス

  • <花粉シーズン到来!予防して春を楽しみましょう!>

    もうすぐ2月。外はまだ寒いですが花粉が飛び始める季節はすぐそこまできています。
    スギ花粉は2~4月、ヒノキ花粉は4~5月に多く飛散すると言われています。正しく予防して、すがすがしい春を迎えましょう。

    〇外出時の対策
    ・マスク、眼鏡、帽子などを着用し、鼻や目や皮膚に花粉が付着しないようにする。
    ・花粉が付着しやすい毛皮素材のコートやマフラーは、避ける。
    ・花粉を室内に持ち込まないために、帰宅時は玄関に入る前に服や髪をよく払う。


    〇食事の対策
    以下の成分を含んだ食材を取り入れて、アレルギーに負けない体を作りましょう!
    ({}内はその成分を多く含む食品)
    ・EPA、DHA{イワシ、サバなどの青魚}…かゆみや発疹などの症状を緩和する作用あり。
    ・ビタミンB6{サンマ、牛レバー、マグロ}…免疫機能を正常にするのに必要。炎症を抑えます。
    ・乳酸菌{ヨーグルト}…免疫機能を向上させアレルギー体質を改善

    〇その他
    ・風邪をひかないようにする。
    (風邪をひくと鼻の中の粘膜が荒れて、花粉が粘膜に付きやすくなるから)

  • 協和会の動き
    2月頃開催予定 次回の地域交流セミナーは2月頃開催予定です。
    詳細・内容はおってお知らせいたします。

  • 編集後記

    今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。いよいよ今年は五輪イヤーですね。東京五輪1回目の方も2回目の方も、このお祭りを存分に楽しみましょう!次回の協和会ニュースもよろしくお願いします。

  • 入会のご案内

    協和会は、看護職・介護職の研修をとおして 資質を高め、地域の人々の健康の保持増進を図る団体です。

  • 正会員

    年会費:10,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける保健師・助産師・看護師・准看護師・ 介護福祉士ホームヘルパー

    賛助会員

    年会費:3,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける個人又は団体

    お問い合わせ先

    一般社団法人東京在宅看護協和会
    訪問看護ステーション・居宅支援事業所 きょうわ

ページ上部へ戻る