協和会ニュース

協和会ニュース67号 2020.10.20

夫の死に向き合って


  • 14年前に夫を食道癌で亡くしました。亡くなってからは、仕事のことに邁進し、夫のことを振り返ることがありませんでした。今、14年という時間を経て、ようやく、本棚の隅に置いてある夫が書き残した日記を見てみました。

    日記には、「急にご飯が呑み込みづらく、みそ汁で流し込むようにしている」「泡状に唾液が口の中にたまってくる」など…。本人は、病気についていろいろ調べ、食道がんで余命が少ないことや緩 和ケアへの入院などをメモしていたのをみると、とても不安になっていたことが、今も手に取るように伝わってきました。抗がん剤の治療が始まった時は、「治る」と希望をいだいていましたが、徐々に痛みが強くなり、辛さから「痛いんだよ」と怒鳴ったこともあり、麻薬製剤の痛み止めを処 方してもらうことで「スーッ」と痛みが消え、ほっとして楽になった時期もありました。その後突然、食道の通過障害がおこり、食事が食道につまり苦しい状態が改善せず、少しでも口から食べられるようにと食道ステントの挿入を決断しました。一時的に外泊し、私の作ったペースト食を摂取できていましたが、それも摂取困難になりステントの詰まりで病院に逆戻り。主治医から家に帰り家族とすごせるようにとポート造設し24時間中心静脈栄養を開始しました。本人は、私が仕事を していることもあってか、病気による症状変化への不安もあったでしょうが、今思えば私への気遣いもあったとのか、家に帰ることを望みませんでした。体調の悪化が進むと症状の変化を、本人が受け入れられず、厳しい表情になりナースにかなり強い口調で怒鳴りつけたことがありました。また、毎日面会をしても、つらい時は、全くしゃべらないことが続き、その後ようやく、痛み止めの調整により、心身とも痛みがコントロールできるようになりました。私は、最期を迎えるまで、仕事帰りに病室に行き、今までの夫婦の関係や子どもたちの成長のこと、進路のことを病室で話しあうことができました。ようやく最期の時間をお互いが少し寄り添えた気がしました。振り返るとよい看取りになったことを気づきました。

    キュープラー=ロスは、死にゆく人と家族、介護者が落ち着いた環境でコミニュケーションを取れる時間を作り寄り添うことが大事だと言われており、私たちも在宅で症状コントロールをして、ご家族が良い時間を過ごせる様に、配慮していくことの意味の重要性を痛感しました。

千駄木の風


  • 立秋を過ぎて10月になりました。青い空と太陽と雲、緑の映える季節を過ぎ、朝夕にかすかな秋の気配を感じる季節になりました。訪問途中に、金木犀の甘い香りが漂ってきたり、夕食時には秋刀魚を焼く香りが漂い、秋ならではの香りを楽しみながら、自転車に乗って訪問しています。
    このようなご時世ですが、すぐそばにある‘’幸せ‘’や‘’楽しみ‘’を感じながら、過ごしていきたいものですね。

ソーシャルディスタンスを取りながら、開放感を味わえる場所はどこだろう…


  • コロナ禍ですが、せっかくの夏休み、鳥取砂丘なら密にならず安全だと思いつき、9月中旬に行ってきました。

    窓を開けたら絵画のような砂丘の景色が広がる国民宿舎に、他のお客様は無く、砂丘にも人影は片手で数えるほど。国民宿舎前の松林(防砂林)を 抜けたら砂丘の始まり、日本海の荒波の音も聞こえます。海を目指し砂の丘を越え、砂の窪地を下り、何度も何度もそれを繰り返してやっと波打ちぎわに着きました。午後の斜めの陽を受けて風紋が美しく浮かび上がります。一番高い砂の丘から雲を染める夕日を見ながら、これからの3日間をどう過ごそうかとワクワクしました。

    翌日はビジターセンターに行き、10億年前にどうして砂丘が出来たか、風紋にはどんな種類があるか、砂丘に住んでいる動物(熊、イノシシ、キツネ 鹿、ウサギ、鳥など)、砂丘の植物(オアシスの周り以外にもコウボウ麦、 オニシバ、浜ニガナ、ハマボウフウ、漢方薬にもなるハマゴウなど10数種)などを教えていただきました。また、人々の砂との闘い、砂丘の開発、開発とは反するけれども保護活動など の歴史も学べました。

    その後はラクダに乗ったり、砂の美術館で我が家より大きな砂像を見たり、センターで教わった様々な風紋を捜して歩きました。そして、私の中でメインイベントであった馬の背(馬の背中のような形の一番急で高い丘)に登ります。角度は長野オリンピックの白馬のジャンプ台より少し急で37度。持参した地下足袋を履いて半分滑りながら登り終えると、心地よい風に汗が引きます。下りは慎重に、でも登りの10分の1くらいの速さで下りました。

    翌日も朝早くから動物の足跡や糞を探して歩き、夜のうちにできた風紋を見ながら過ごしました。午後からは砂丘の保護に尽力された医師吉田璋也先生の医院を見学しました。建築家でもあった先生の医院は、中国やヨーロッパの建築様式を取り入れ木材をふんだんに使った、人々の集まる温かい場所でした。

    10月からGO TOトラベルが都民も対象となりました。ステイホームの閉塞感から気持ちがふさぎがちになりますが、マスク、手洗い・うがい 密を避けることを守りながら心身を開放することも必要ではないでしょうか。

こんな時期こそ、体を動かそう!(理学療法士 松田 雅弘)

  • COVID-19の影響により外出が自粛され、多くの方が日常的に運動不足を感じています。運動不足だ けでなく、身体活動の低下によって座りすぎの生活行動に陥っています。このような生活を続けると 肥満だけなく万病の原因にもなり、高齢の方は心身の衰え(フレイル)を起こします。屋外での運動 には感染予防に留意する必要がありますが、例えばおうち時間も増え、お家のなかの運動も効果的です。


    無理なく出来るのはストレッチです。体を温める効果、肩こりの解消、ケガをしにくい体作りにもなります。 次に立ち座り運動、立ってのつま先立ちも効果があります。座りっぱなしで最も弱まるのは足の筋肉です。無理のない回数から始めていきましょう。

    最後に感染予防に気をつけてお外にでたときのウォーキングのコツです。のんびり長く歩くことはとても良いことですが、時々、自身の70%程度の力を発揮して早歩きを3分間入れることをお薦めします。これは買い物行くときなどでも、全部が早歩きでなく、そのなかで少しでも早歩きを取り入れましょう。健康寿命の指標にもなっています。

保健師からのアドバイス 〜秋バテに注意〜

  • 涼しくなってきて、そろそろ冬の足音が聞こえて参りました。そんな中、涼しくなったはずなのに、なぜか体がだるい、重い… そんな経験ありませんか?もしかしたらそれは『秋バテ』かもしれません! 今回は秋バテとその対策について、詳しくお伝えしていきます!くなってきましたね。梅雨が明け、これから夏本番ですが、早くもたくさんの方が、熱中症になり、救急車で運ばれています。皆さんもそうならないよう、正しい知識を身につけ、予防していきましょう!


    【秋バテとは??】
    秋バテとは、夏の生活習慣の乱れにより自立神経が乱れ、夏バテのような症状(体がだるい、食欲が出ない)が出ることを言います。特に高齢者は、基礎体力や免疫力が低い為、一度秋バテになると、治りにくいです。

    【秋バテ対策】
    ・食事
    1日3食きっちり食べる、栄養バランスを考えた食事を摂ることを心がけましょう。また、体を冷やさないように温かい食事を食べることも効果的です。

    ・入浴をする
    入浴には血行を促進し、冷えて硬直した筋肉をほぐす作用があります。 シャワーで終わらせるのではなく、しっかりと湯につかりましょう。


    ・運動をして汗をかく
    運動をしないと汗をかかない為、体温調節機能が鈍り秋バテに繋がります。 適度な運動を行いましょう。

  • 協和会の動き
    今後の開催予定 次回の地域交流セミナー開催は、新型コロナウイルスの影響により、未定となっております。開催が決まりましたら、お知らせいたします。

  • 編集後記

    最後までお読みいただき、ありがとうございます。10月になり、急に寒くなってまいりました。そろそろ暖房やストーブを使いたいですが、換気のためには窓を開けなければならず、今年は例年以上に寒さと戦うことになりそうです。次回もよろしくお願い致します。

  • 入会のご案内

  • 協和会は、看護職・介護職の研修をとおして 資質を高め、地域の人々の健康の保持増進を図る団体です。

  • 正会員

    年会費:10,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける保健師・助産師・看護師・准看護師・ 介護福祉士ホームヘルパー

    賛助会員

    年会費:3,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける個人又は団体

    お問い合わせ先

    一般社団法人東京在宅看護協和会
    訪問看護ステーション・居宅支援事業所 きょうわ

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