協和会ニュース

協和会ニュース69号 2021.4.27

きょうわの20年を礎として

  • きょうわでは地域交流セミナーの開催や、地域ケア会議に参加することで、文京区内の多職種の方々とのつながりを深め、町内の防災訓練に参加し地域の防災の仕組みを学ぶ機会も得て来ました。また、医学生、看護学生の実習を受け入れ、後進の指導・育成にもスタッフ一丸となって関わってまいりました。
    訪問看護では、東日本大震災以来、地震や豪雨などの自然災害に対して早期に事業再開ができるように計画を再度見直しているところです。図らずも一昨年より、全世界で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、変異を繰り返しており、私たちも感染対応に 明け暮れました。物品の調達や研修、訓練、またZOOMでの授業や、実習対応、会議などに変化を求められた年でした。今後も感染対策やご利用者様の感染予防に尽力してまいります。
    そのような状況下ではありますが、令和3年度4月から介護保険が改訂になり、自立を支援し、重症化を防止する取り組みが推進され、リハビリテーション、口腔衛生、栄養摂取を統合的に考え、多職種で連携し取り組んでいくことが強化された内容になっています。ご利用者様がより一層自分らしく自立して暮らすことに重点が置かれ、寝たきりや、重症化を防止しつつ、住み慣れた自宅で過ごし、最期まで自宅で迎えられるよう、ケアマネジャーを要として多職種で連携し支援していきます。
    さらに、当事業所では機能強化型訪問看護ステーションを目指して、スタッフの増員、難病訪問看護や在宅看取りに力を入れ、看護師のスキルや専門性を高め、デスカンファレンスを通して看取り後の振り返りをチームで行っています。おかげ様で20周年を迎えましたが、開設時より連携を大切にして、学びの気持ちを持ち続けるステーションを目指してきたきょうわを、これからもずっと文京区千駄木で、地域包括ケアの輪の一員として在宅にかかわる方々と共に、切磋琢磨しながら継続して行きたいと願っております。
    最後になりましたが、20年間見守り支えてくださった在宅の先生方、関連機関の方々、地域の皆様への感謝を申し上げるとともに、これからもご指導ご鞭撻を頂きますようお願い申し上げます。
     
    【管理者 上田由美子】

きょうわ開設20周年を迎えて

  • 20年前といえば2001年、21世紀が始まった年でした。「ハリーポッター」や「千と千尋の神隠し」が話題となり、当時はまだ消費税が5%でした。国内で初の狂牛病が発生し、現在は当たり前となっている交通系ICカード、SUICAが登場。小泉内閣が発足して「自己責任論」が勃興しはじめ、その後は格差が拡大し、「失われた20年」といわれる不況が続きました。ずいぶん昔と思われる方も、ついこの間と思われる方もいらっしゃるでしょう。
    英国の政治家アナイリン・ベヴァンは「病気とは金を払ってする道楽でもなければ、罰を受けなければならない犯罪でもない。病気はその人の不運であり、支払いは共同体で分け合うべきだ」と言って無料の国家医療制度(NHS)の創設に尽力しました。べヴァンの言う通り好きこのんで病気になる人はいません。病気になれば身体的な苦痛だけでなく、精神的な不安も抱えることになります。そんな病める人が、住み慣れた自宅で治療に専念できるなら(もちろん病状によりますが)、幾分でも抱えた不安を軽くできるのではないでしょうか。
    訪問看護の目的は本来そういうものであるべきと思います。在院日数が長くなったから退院しなければならなくて、仕方なく自宅で療養するための受け皿になることも現実にはありますが、20周年を迎えたきょうわも、そのような理想に~制度上の足かせはずいぶんありますが~近づけるようにしたいものです。
     
    【理事長 木下潤一朗】
  • 新型コロナウイルス感染症はもう一年以上続いている。そうした状況のなかで訪問看護ステーションきょうわは開設20周年を迎えた。地域医療の一線で活動され実績を積まれてきた訪問看護ステーションきょうわが、いま一層の努力を迫られる状況のなかで20年の節目を迎えることになる。
    この感染症の広がりについては各国で違いがあり、諸外国と比較するには元になる検査数などについて議論があるが、確実なのは人口あたりの死亡者数は先進諸外国でも低いレベルにあることである。コロナの災禍について亡くなられた方の数で語るのは不遜かもしれないが、こうした日本の状況を支えているのは医療関係者の尽力であろう。多くの人が集まる医療機関、高齢者施設では常に感染拡大のリスクがある。特に高齢者は重症化する危険が高い。こうした点からも在宅での訪問看護が果たす役割は大きい。しかし担当されるスタッフはたいへんであろう。もともと訪問看護は生活の場にうかがうものでそれに応じた対応が求められる。そこにこれまで以上の感染症対策が必要となる。訪問看護は病院等の看護と異なり、周囲に即応する組織があるわけではない。さまざまなご苦労があるであろう。
    開設20年をむかえ、地域に根ざしまた地域に期待される訪問看護ステーションになっている。訪問看護ステーションきょうわの20年に敬意を表するとともにエールを送りたい。
     
    【理事 菅納敏恭】
  • 開設20周年とは,本当に月日が経つのは早いものですね。 20 数年前,新たに介護保険制度が始まることを見据えて,故木下安子前会長(以下「安子先生」といいます。)と共に東京都庁に何度も足を運んだことが懐かしく思い出されます。当時の協和会は組織的な体力がかなり弱まっており,外部から会長に就任された安子先生の大変なご支援・ご努力によって,なんとかステーションの開設にこぎつけることができたのです。それから20年,ステーションの運営は順調に推移しており,コロナ禍においてもつつがなく地域医療に不可欠な存在となっていることは ,安子先生も草葉の陰で喜んでおられることでしょう。
    私もこの20年本当に様々なことがあり,人生が大きく変わりました。 20年前は菅納会計事務所の一職員として協和会を担当させていただいておりましたが,その後税理士登録をし,さらにその後は国家公務員として内閣府や総務省に勤務したこともありました。そして,2017年から香川大学の専任教員となりました。遠方におりますが,理事の職務はしっかり果たし,次の輝かしい 20 年に向けて,共に歩んで参る所存です。
     
    【理事 香川大学法学部教授 青木丈】

きょうわでの20年

  • 20年前の2月、訪問看護ステーションきょうわは 開設 前の工事中で、私の面接は蔵で行われました。
    蔵の中は、まるで昭和の戦後に時代をタイムスリップしたような雰囲気でした。難病看護で有名な木下安子先生が代表を勤められる訪問看護ステーションであると知り、「すごい訪問看護ステーションに来てしまったけれど大丈夫だろうか。」と不安に思ったと同時に、この雰囲気は好きかも・・・と感じたのが第一印象でした。3月の開所式には多くのお客様がいらしてくださり、日野原重明先生の講演が養源寺の白華会館で開かれました。

    当時は文京区の訪問看護ステーションが少なく、大塚公園から不忍池近くまでの広い範囲を自転車で走りました。看護師経験の少ない私は、わからないことばかりで不安だらけでしたが、優しく頼りになるスタッフの皆さんに支えられ続けてくることができました。
    この20年間でたくさんのご利用者様やご家族に出会いました。一人暮らしで癌末期に対する不安を抱き
    ながら最期は穏やかに息を引き取られた方、自宅で過ごしたいと思いながらも介護する娘さんを気遣って施設に入りたいと話していた方、点滴を拒否して自分の力を使い果たして亡くなられた方、元気になりたいとリハビリテーションをがんばる方、それぞれに懸命に生きる姿を見せてくださいました。その方々に出逢い寄り添う機会をいただいたことは、私にとっては何ものにも変え難い宝物になりました。
    住み慣れた自宅で療養生活をされる方に、少しでも 安心安楽に毎日を過ごしていただきたいと感じています。「今日は痛みが和らいだ」「リハビリをがんばって歩けるようになった」など、良いことがあったときは一緒に喜び、反対に辛いときにはその辛さを受け止めることを大切にしています。

    4〜5人ほどで始まった訪問看護ステーションきょうわは、現在19 人の大所帯になりました。若いスタッフが増え活気あふれる中にも、わからないことは声に出して話し合える 雰囲気があります。スタッフ間のチームワークの良さは在宅看護には欠かせないものであり、木下先生が築いてこられたきょうわの精神が引き継がれていると感じます。
    きょうわと共に20年を迎え 、もう少し木下先生の教えの元でご利用者様に向き合っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
     
    【網代里恵子】

保健師からのアドバイス 〜春なのに気分が上がらないのは・・・?〜


  • 新年度になりましたね!少しずつ寒さが和らぎ、過ごしやすい季節になりました。
    外はいい天気…なのになんだか気分が上がらない。そんな経験ありませんか?
    それは『春うつ』かもしれません。
    今回は『春うつ』について紐解き、よい新年度スタートが切れるようにしていきましょう!
     
    春うつの原因とは?
     
    春は、新年度・新学期など大きく環境が変化する季節でもあり、それに体と心が追いついていません。
    加えて、春は気候の変動が激しく、暖かくなったと思ったら翌日急に寒くなることもしばしば。それに
    より自律神経が緊張し、疲れやすかったり、イライラしたり、気分が上がらなかったりするのです。
     
     

    春うつを防ぐポンイト!
     
    ・睡眠を十分にとる
    自律神経のリズムを整えるには睡眠をしっかりとることが大切です。1 日6 時間は睡眠をとりましょ
    う。朝起きたら太陽の光を浴びると、体の体内時計がリセットされて、気持ちよく起きれますよ。
     
    ・ゆっくり食事をとる
    早食いは胃に負担がかかり、体のストレスにつながります。
     
    ・体を冷やさない
    毎日入浴を行い、体の緊張をほぐすようにしましょう。また、気候変化による寒暖の差はストレス以外
    にも体調不良を引き起こします。寒さにすぐ対応できるよう、羽織るものを持ち歩く、ストールをまく
    等して体を冷やさないよう心がけましょう。
     
    ・花粉症対策は万全に
    花粉症の方は、それだけで体のストレスになります。花粉症の薬を早めに飲む、マスクや眼鏡を着用す
    るなど、対策をしていきましょう。

  • 協和会の動き
    今後の開催予定 次回の地域交流セミナー開催は、新型コロナウイルスの影響により、未定となっております。開催が決まりましたら、お知らせいたします。
  • 編集後記

    訪問の合間を縫って、千駄木を彩る花々の撮影に回りました。
    私はまだ入職して3年目ですが、きょうわが始まってから20年の間、スタッフの心を美しい花達も支えてくれていたのではないかと感じました。いつもありがとうございます。

  • 入会のご案内

  • 協和会は、看護職・介護職の研修をとおして 資質を高め、地域の人々の健康の保持増進を図る団体です。
  • 正会員 年会費:10,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける保健師・助産師・看護師・准看護師・ 介護福祉士ホームヘルパー
    賛助会員 年会費:3,000円
    協和会の趣旨に賛同いただける個人又は団体
    お問い合わせ先 一般社団法人東京在宅看護協和会
    訪問看護ステーション・居宅支援事業所 きょうわ
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